今月の法話
 ここでは当道場で観音様より賜りました
 お言葉を掲載致します。

 (2025年4月1日掲載)

汝等、各々が心ごころに、しかと己れを見つめてみるべし。
真実とはいかなるものぞや。
真実一筋のみ、ただこの一つのみ、己が幸せの元なりと
常々申し聞かさるるも、ただ耳に聞き、頭脳に考え、
魂は依然として眠れる者多々あり。

まさに世の究極に至りたる今、
ただいたずらに頭脳にてものを考うればとて、
己が救わるる術なきを、とくとく悟るべきなり。

ただ一筋なる真実とは何ぞや。
己が身を捨てて尽くし切ることこそ真実なりと教えられ、
頭脳にてなるほどとうなずかるるも、
さて、己が身を必死に努力いたして、
その眠れる真実呼び覚まさんとなす努力有りや否や。
努力無きところに、進歩も向上もなし。
いかに耳に聞き、頭脳に理解いたさばとて、十年一日のごとく、
魂は依然として居眠れる者、
まことにここに至りては、救い難き怠惰なり。

余は汝等に、必ず一日一善を行うべしと申したるなり。
実行いたしある者、何名なるぞや。
いかに足を運びて、週一度の瞑想の時を与えらるればとて、
それにて足れりと思う心の怠惰こそ、
己れを救い頂かるる大慈大悲の神力をば受け得ざるものなりと、
しかと覚悟いたすべきなり。

申し聞かされたること、しかと実行に移し得てこその精進努力なり。
この精進努力なくして、
長年に渡りて目覚め得ざる己が魂の眠りを覚ますことはなり得ざるなり。
頭脳にて理解いたし、いかに口先上手に説法いたさばとて、
魂は依然たるもの、何ほどの進歩も向上も無きと悟るべきなり。
質実にして、ただ仏意に恭順いたさんとなす努力精進ありてこそ、
真実の人と認めらるるなり。

まさに末期の迫りくる時、真実の人よと救わるる者、幾名なるぞや。
己が身の愛しくんば、真実の心に目覚め得る努力精進こそ、
ただ今、切に大切なるぞや。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬のありと、ことわざに申すがごとく、
己れを顧みずして、人のため神仏のために捧げ切る心にこそ、
全ての報いは我が身に返さるるなり。
この因果応報の理をばしかと刻みて、日々の精進とは、
必ず一日一善をなすことにありと、
しかと申し聞かすものなり。
この精進なくして、いかに形ばかり行ずればとて、
その魂は依然として居眠り続くものなるぞや。

汝等よ、まさに正法に逢い奉りたる得難き果報、
百千万劫にも逢い難き機縁なり。
しかと悟りて決定なすべし。

合掌


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